神棚掃除の基本とタブー：時期・手順・お札の扱い方を徹底解説

2025年12月18日

一年の終わりが近づくと、家中の大掃除とともに気になり始めるのが「神棚」のお手入れではないでしょうか。神様をお祀りする大切な場所だからこそ、「適当に掃除して失礼があったらどうしよう」「古いお札はどう扱えばいいの？」と不安を感じている方も多いはずです。

神棚は、私たちを見守ってくださる神様の「家」にあたります。新年を清々しい気持ちで迎え、新しい年神様（としがみさま）を気持ちよくお迎えするためには、正しい作法で掃除を行い、お札を新調することが非常に重要です。自己流で行ってしまうと、知らず知らずのうちにタブーを犯してしまう可能性もあります。

この記事では、神棚掃除の最適な時期や具体的な手順、絶対にやってはいけないNG行動、そして意外と迷いやすいお札の並べ方までを、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。正しい知識を身につけて、スッキリとした気持ちで新しい年を迎えましょう。

この記事でわかること

神棚掃除に適した日と避けるべき「タブーな日」の理由
失礼にならないための掃除前の準備と具体的な5つのステップ
古いお札の正しい返納方法と新しいお札への交換タイミング
掃除後の神具やお供え物の正しい配置と並べ方

神棚掃除の基本ルールと適した時期

神棚の掃除は、単に汚れを落とすだけの作業ではありません。一年間、家内安全や商売繁盛を見守ってくださった神様への感謝を伝え、来るべき新年の神様をお迎えする準備を整える神聖な儀式でもあります。そのため、いつ行っても良いというわけではなく、古くからの習わしに基づいた「適した時期」と「避けるべき日」が存在します。

一般的に、神棚の大掃除は「正月事始め」とされる12月13日から始め、遅くとも12月28日までには終わらせるのが理想的とされています。12月13日は、昔から「煤払い（すすはらい）」と言って、神社仏閣でも一年の汚れを落とす行事が行われる日です。現代のライフスタイルでは13日きっかりに行うのは難しいかもしれませんが、クリスマスが終わった直後の週末などを利用して、計画的に進めることをおすすめします。

特に注意が必要なのは、「掃除をしてはいけない日」が存在することです。これを知らずに掃除をしてしまうと、縁起が悪いとされるため、以下のリストを確認してスケジュールを組みましょう。

12月29日：避けるべき日。「二重苦（にじゅうく）」という語呂合わせから、苦しみを持ち込むとされ、縁起が悪い日です。
12月31日：避けるべき日。「一夜飾り（いちやかざり）」となり、葬儀の準備と同じで慌ただしく、神様に対して失礼にあたります。
12月30日：掃除に適した日。29日と31日を避けるため、年末ギリギリになる場合はこの日がラストチャンスとなります。
喪中の期間：一般的に「忌中（49日）」の間は神棚を封印し、掃除やお参りは控えます。忌明け後は掃除を行っても問題ありません。

上記の通り、12月29日と31日は明確に避けるべき日とされています。特に31日の大晦日に慌てて掃除やお札の交換を行うことは、神様をお迎えする誠意に欠ける行為とみなされます。どうしても年末まで時間が取れない場合でも、30日中には全てを完了させるようにしましょう。余裕を持って28日までに済ませておけば、心穏やかに年末年始を過ごすことができます。

掃除を始める前の心構えと服装

神棚の掃除に取り掛かる前には、まず自身の身なりと心を整えることが大切です。神様に対面するわけですから、寝間着や極端に肌の露出が多い服装は避け、清潔な衣服に着替えましょう。正装までする必要はありませんが、襟付きのシャツや綺麗な部屋着など、来客があっても対応できる程度の身だしなみが望ましいです。

また、掃除を始める前には必ず手洗いと口すすぎを行い、身を清めます（これを「手水（ちょうず）」と言います）。神社の参拝前と同じ作法で、外からの穢れ（けがれ）を落としてから神棚に向かうのがマナーです。心の中で「これからお掃除をさせていただきます。少々騒がしくなりますが、失礼いたします」と神様に断りを入れましょう。

さらに重要なのが、「息を吹きかけない」という配慮です。人間の息は穢れを含んでいると考えられているため、神棚や神具に直接息がかからないように注意する必要があります。徹底する場合は、マスクを着用するか、口元を半紙や清潔な布で覆って作業を行うと良いでしょう。こうした細やかな配慮が、神様への敬意を表すことにつながります。

用意すべき専用の道具

神棚の掃除には、普段の家事で使っている雑巾やバケツを使い回すのは避けるべきです。トイレや床を拭いた雑巾で神様の家を拭くのは、衛生面でも精神面でも適切ではありません。神棚専用の、新しくて清潔な道具を用意しましょう。

具体的に必要となる道具を以下の表にまとめました。これらはホームセンターや100円ショップでも揃えることができますが、一度揃えたら「神棚専用」として保管し、他の用途には使わないようにしてください。

【神棚掃除に必要な道具リスト】

道具名	用途と選び方のポイント
清潔な白い布（2〜3枚）	乾拭き用と水拭き用に使用。新品の白いタオルやふきんが最適。色柄物は避ける。
新しい毛ばたき	神棚のホコリを払うために使用。細かい隙間のホコリを取るのに便利。
新しいスポンジ	陶器製の神具（水玉や皿など）を洗うために使用。食器用とは分けること。
マスクまたは半紙	自分の息が神棚や神具にかからないように口元を覆うために使用。
新聞紙または白い紙	取り出した神具やお札を一時的に置くための敷物として使用。

特に「白い布」は重要です。神道において「白」は清浄を意味する色であり、神様に接する際に最も適した色とされています。使い古しのタオルではなく、新年に向けて新品を下ろすのがベストです。もし白木の神棚（塗装されていない木材）をお持ちの場合は、水拭きをするとシミになる恐れがあるため、柔らかい布での乾拭きを基本とし、どうしても汚れが落ちない場合のみ固く絞った水拭きを行いましょう。

【完全ガイド】神棚掃除の具体的な手順5ステップ

準備が整ったら、いよいよ実践です。神棚の掃除は、高い場所での作業になることが多いため、足場の安全を確保してから行いましょう。基本的な流れは「挨拶」→「取り出し」→「清掃」→「洗浄」→「復旧」の順序で進めます。

ここでは、初心者の方でも迷わず進められるよう、5つのステップに分けて具体的な動作を解説します。一つ一つの動作に心を込め、丁寧に扱うことを意識してください。

ステップ1：神様への挨拶と神具の取り出し

まずは神棚の前に立ち、「二礼二拍手一礼」をして神様にご挨拶をします。そして、「これからお掃除をさせていただきます。お騒がせいたします」と心の中で、あるいは小声で唱えましょう。いきなりガサゴソと物を動かし始めるのは、突然人の家に上がり込んで家具を動かすようなもので、大変失礼にあたります。

挨拶が済んだら、神棚にお供えしてある榊（さかき）、お神酒、水、米、塩などの神具（しんぐ）を全て取り出します。次に、お札（神札）が入っているお社（やしろ）を取り出します。お社の中に入っているお札も、このタイミングで丁寧に取り出しましょう。

取り出した神具やお社、お札は、床に直接置くのは厳禁です。あらかじめ用意しておいたテーブルや台の上に、綺麗な白い布や奉書紙（半紙でも可）を敷き、その上に丁寧に並べてください。高い場所にある神棚から物を下ろす際は、踏み台などを使用して転倒しないよう十分に注意し、またお札を落としたりしないよう両手で慎重に扱いましょう。

ステップ2：社（やしろ）と棚板のホコリ払い

神棚の中身が空になったら、まずはお社本体と、お社が置いてあった棚板（たないた）のホコリを払います。神棚は天井近くに設置されていることが多く、一年間でかなりのホコリが溜まっているものです。

用意した「神棚専用の毛ばたき」を使い、優しく撫でるようにしてホコリを落としていきます。お社の屋根の装飾部分や、格子の隙間などは特にホコリが溜まりやすいので、丁寧に払いましょう。この時、力を入れすぎて装飾を破損させないよう注意が必要です。掃除機を使うのは、吸引力が強すぎて破損の原因になるほか、神聖な場所に対して少し乱暴な印象を与えるため、基本的には手作業で行うことをおすすめします。どうしても掃除機を使いたい場合は、ハンディタイプで弱モードにし、直接ノズルを当てないようにしましょう。

ステップ3：水拭きと乾拭きの使い分け

ホコリを払ったら、次は拭き掃除です。ここで注意したいのが、神棚の素材です。一般的な家庭の神棚は「白木（ヒノキなど）」で作られていることが多く、水分を含むとシミやカビ、反りの原因になることがあります。

基本的には、柔らかい乾いた白い布で「乾拭き」をして、細かい汚れや残ったホコリを拭き取ります。もし、お酒のシミや油煙などの汚れが目立つ場合は、固く絞った濡れ雑巾で拭き取った後、すぐに乾拭きをして水分を残さないようにしてください。棚板（お社を置いている板）に関しては、合板などで塗装されている場合も多いので、その場合は水拭きでしっかり汚れを落としても問題ありません。

この工程でも、「息をかけない」というマナーを意識し、マスクをするか口を閉じて作業を行いましょう。隅々まで拭き清めることで、神様にとっても居心地の良い空間を作ることができます。

ステップ4：神具のお手入れと洗浄方法

陶器製の神具（水玉、平子、皿など）は、キッチンで水洗いをして綺麗にします。この時、普段の食事に使っているスポンジではなく、神棚専用の新しいスポンジを使用するのが理想です。洗剤の使用は、汚れがひどい場合を除いて、基本的には水洗いで十分です。もし洗剤を使う場合は、香りの強いものは避け、しっかりとすすぎを行ってください。

神鏡（しんきょう）などの金属製品は、水洗いするとサビの原因になることがあるため、専用のクロスや柔らかい布で磨くように拭きます。曇りが取れてピカピカになると、心まで洗われるような気持ちになります。榊立て（さかきだて）の中は水垢が溜まりやすいので、細いブラシなどを使って底まで綺麗に洗いましょう。

洗い終わった神具は、清潔なタオルの上で完全に乾燥させます。水気が残ったまま神棚に戻すと、棚板の痛みの原因になるので、時間をかけてしっかりと乾かすことがポイントです。

ステップ5：元の位置へ戻す際のマナー

全ての掃除と乾燥が終わったら、お社、お札、神具を元の位置に戻します。この時が、新しいお札に交換するタイミングでもあります（お札の交換については次章で詳しく解説します）。

まずはお札をお社の中に納め、お社を棚板の定位置に戻します。その後、米・塩・水などを入れた神具を配置します。全てを並べ終えたら、新しい榊を立て、お神酒をお供えし、ローソクに火を灯して（お参りが終わったらすぐに消します）、最後に再び「二礼二拍手一礼」をして「掃除が終わりました。ありがとうございました」と報告をします。

これで神棚の大掃除は完了です。清々しい空気の中で、新しい年を迎える準備が整いました。次の章では、掃除の際に最も迷いやすい「お札の交換」について詳しく見ていきましょう。

新しい年を迎えるために！お札の交換と返納ルール

神棚の掃除とセットで行うべきなのが「お札（神札）」の交換です。お札はずっと同じものを祀り続けるのではなく、一年ごとに新しくするのが基本的な習わしです。しかし、「いつ交換すればいいの？」「古いお札はどうやって捨てればいいの？」といった疑問を持つ方も少なくありません。

お札には神様の力が宿っているとされるため、扱いには十分な配慮が必要です。ここでは、お札の「交換時期」「返納方法」「薄紙の扱い」という3つのポイントに絞って解説します。

お札を交換するベストなタイミング

お札を交換するタイミングは、年末の大掃除が終わった後、つまり新年を迎える直前がベストです。具体的には、大掃除を終えた12月25日〜30日の間に、神社で新しいお札（新札）を授与していただき、神棚に祀ります。

多くの神社では、12月に入ると「年神様」や「新年のためのお札」の頒布が始まります。年末ギリギリに行くと社務所が閉まっていたり、混雑していたりすることもあるため、早めにいただいてくるのが良いでしょう。もし年末に間に合わなかった場合は、初詣の際に新しいお札を受けて、帰宅してから交換しても問題ありません。大切なのは「新しい年を新しいお札（新たな神様の力）で迎える」という心持ちです。

古いお札から新しいお札へ交換することで、神様の力が若返り（これを「常若（とこわか）」の思想と言います）、家中に瑞々しい生気が満ちると考えられています。

古いお札の正しい返納・処分方法

一年間お祀りした古いお札は、感謝の気持ちを込めて神社に返納します。一般のゴミとして家庭で処分するのは絶対に避けてください。基本的には、お札を受けた神社にお返しするのが原則ですが、遠方の神社の場合は、近くの神社の「古札納所（こさつおさめじょ）」に納めても構わないとされています（※お寺のお札は神社へ、神社のお札はお寺へ納めないよう注意してください）。

返納のタイミングとしては、以下の2つが一般的です。

初詣の際：多くの神社には古札納所が設置されていますので、参拝のついでに納めます。
どんど焼き（左義長）：小正月（1月15日頃）に行われる火祭りで、お正月飾りと一緒にお焚き上げしてもらいます。

郵送での返納を受け付けている神社もありますので、どうしても直接行けない場合は、お札を受けた神社に問い合わせてみましょう。お焚き上げ料（焼納料）として、お気持ち程度のお金（数百円〜千円程度）を賽銭箱に入れるか、社務所に渡すのがマナーです。

薄紙（紙包み）は取るべきか？

神社でお札を受けると、薄い紙（薄紙）で包まれていることがよくあります。これを「取るべきか、そのままでいいのか」は意見が分かれるところですが、本来の意味合いを知っておくと判断しやすくなります。

この薄紙は、あくまで「神様の力が宿るお札を汚れから守るための包装」です。したがって、神棚という清浄な場所にお祀りする際には、薄紙を取り外して、お札の文字（神様のお名前）がはっきりと見える状態にするのが本来の祀り方とされています。神様と対面するという意味でも、顔を隠したままにするのは失礼という考え方もあります。

ただし、台所近くなど油汚れがつきやすい場所に神棚がある場合や、地域や神社によっては「薄紙のまま祀る」ことを推奨している場合もあります。基本的には「取って祀る」のが一般的ですが、汚れが気になる環境であれば、つけたままにして次回のお掃除の際に綺麗な紙に変えるなど、臨機応変に対応してもバチは当たりません。

掃除の後に再確認！正しい神棚の祀り方と配置

掃除を終えてお札や神具を戻す際、「あれ？お水と塩、どっちが右だっけ？」と迷うことはありませんか？一年に数回のことなので、うっかり忘れてしまうのも無理はありません。しかし、神棚の配置には明確な序列とルールがあります。

ここでは、最も基本的なお札の並べ方とお供え物の配置について、図解を見るようにイメージしやすく解説します。間違って覚えていた方は、この機会に修正しておきましょう。

お札（神札）の並べ方（三社造りと一社造り）

お札を納める「お社」の形には、扉が3つある「三社造り（さんしゃづくり）」と、扉が1つの「一社造り（いっしゃづくり）」の2種類が主流です。それぞれでお札を納める順番（序列）が異なります。

お札には主に3種類あり、優先順位が高い順に以下のようになります。
1. 神宮大麻（じんぐうたいま）：伊勢神宮のお札（天照大御神）。日本の総氏神様。
2. 氏神神社（うじがみじんじゃ）：住んでいる地域の神社のお札。
3. 崇敬神社（すうけいじんじゃ）：個人的に信仰している、または旅先などで受けた神社のお札。

【三社造りの場合】
横に3つ並べるスタイルです。中央が最上位、次いで向かって右、その次が向かって左となります。

場所	納めるお札の種類
中央（最上位）	神宮大麻（天照大御神）
向かって右（第2位）	氏神神社のお札
向かって左（第3位）	崇敬神社のお札

【一社造りの場合】
扉が一つしかないので、お札を重ねて納めます。手前が最上位となります。
一番手前：神宮大麻
真ん中：氏神神社
一番奥：崇敬神社

この順番は非常に重要です。たとえ個人的に好きな神社があったとしても、伊勢神宮のお札や地元の氏神様を差し置いて最上位に置くのはマナー違反となります。序列を守ることで、神様同士の秩序を保ち、家庭の平安を願います。

お供え物（米・塩・水）の配置順序

毎日、または決まった日にお供えする「米・塩・水」などの神饌（しんせん）にも、正しい配置があります。基本的には、神様に近い中央が最も重要で、次に向かって右、左という序列は変わりません。

一般的な横一列の配置（三方などを使わない場合）は以下の通りです。
【向かって左】水　【中央】米　【向かって右】塩

重要度は「米＞塩＞水」となります（※地域や流派によって「米・酒・塩・水」など品目が増えると配置が変わることがありますが、基本の3点はこの並びです）。
お米は日本人の主食であり命の源であるため、最も重要な中央に置きます。お水は向かって左端に置くのが一般的です。もし「お酒（御神酒）」をお供えする場合は、お米の両脇に瓶子（へいし）を置くか、スペースがない場合はお米より上位、あるいは同列に扱います。

配置を間違えたからといってすぐに悪いことが起きるわけではありませんが、毎日目にする場所だからこそ、正しい配置を心がけることで背筋が伸び、気持ちよくお参りができるようになります。一度覚えてしまえば一生使える知識ですので、ぜひこの機会にマスターしてください。

神棚の方角と設置場所の注意点

掃除を機に、神棚の場所を移動させようと考えている方もいるかもしれません。神棚の設置場所には、「明るく清潔で、家族が集まる場所（リビングなど）」かつ「大人の目線より高い位置」が良いとされています。

方角については、神棚の正面（神様が見ている方向）が「南向き」または「東向き」になるのが吉とされています。これは、南は太陽が最も高く昇る方角、東は太陽が昇る方角であり、陽の気を取り入れるためです。逆に、北向きや西向きは避けるのが一般的です。

また、設置してはいけない場所として、「トイレと背中合わせになる壁」や「神棚の下を頻繁に人が通るドアの上（鴨居）」、マンションなどで「上階が廊下やトイレになっている場所」などが挙げられます。どうしても上階がある場所に設置せざるを得ない場合は、神棚の上の天井に「雲」や「天」と書いた紙を貼り、「ここから上は空です（何もありません）」という意味を持たせる工夫をしましょう。これにより、神様を踏みつけることにならないように配慮します。

よくある質問（FAQ）

喪中の期間に神棚の掃除やお札の交換をしても良いですか？: 忌中（仏教では49日、神道では50日）の間は、神棚の扉を閉じて半紙を貼り、お参りや掃除、お札の交換は控えるのが一般的です。これは「死＝穢れ（気枯れ）」と考え、神様に近づけないようにするためです。忌明け（50日祭以降）になれば、掃除やお札の交換を行っても問題ありません。年末年始が忌中にかかる場合は、時期をずらして忌明けに行いましょう。
神棚の掃除は女性が行うと良くないというのは本当ですか？: 昔は「女性は生理などがあるため穢れやすい」という古い迷信から、神棚に触れてはいけないと言われることがありましたが、現代ではそのような考え方は薄れています。性別に関係なく、誰が掃除をしても問題ありません。大切なのは、神様を敬う気持ちと、清潔な手で丁寧に扱うことです。家族みんなで感謝を込めて掃除をするのが一番です。
お札を画鋲で壁に直接留めても良いですか？: お札に直接画鋲を刺すのは、神様に針を刺すことと同じになり大変失礼ですので絶対に避けてください。お社がない場合や、賃貸で神棚を設置できない場合は、タンスの上など目線より高い位置に白い布や紙を敷いて立てかけるか、壁に貼る場合は両面テープなどで「お札を傷つけないように」工夫して固定しましょう。最近では壁を傷つけずに設置できる簡易神棚なども販売されています。