元旦の朝、スマートフォンの通知音が鳴り響き、友人や知人、あるいは気になるあの人から「あけましておめでとう」のLINEが届く。嬉しい反面、「なんて返そう?」「スタンプだけでいいのかな?」「目上の人にはもっと丁寧な方がいい?」と、返信内容に頭を抱えてしまうことはありませんか?
特に、相手との関係性によっては、ありきたりな定型文では味気ないですし、かといって奇をてらいすぎて引かれてしまうのも避けたいところです。新年の最初のコミュニケーションだからこそ、相手に「おっ、素敵だな」と思われるような好印象なメッセージを送りたいですよね。
この記事では、元旦に届くLINEへの返信に特化して、相手別・シチュエーション別の「気の利いたメッセージ例文」を網羅的に紹介します。友人へのクスッと笑える返しから、上司への失礼のないマナー、気になる相手との距離を縮めるテクニックまで、明日から使える実践的なフレーズをたっぷり詰め込みました。これを読めば、もう返信画面でフリーズすることなく、気持ちよく新年をスタートできるはずです。
この記事でわかること
- 友人・恋人・目上の人など相手別にそのまま使える返信例文
- 「スタンプだけ」「喪中」など困った状況での正しい対処法
- 相手に好印象を与える返信のタイミングとマナーの基本
- 新年の挨拶をきっかけに会話を盛り上げるテクニック
まずは基本から!元旦LINE返信の鉄則とマナー
具体的な例文を見ていく前に、まずは元旦のLINE返信における基本的なマナーと心構えを押さえておきましょう。親しい間柄であっても、新年の挨拶には最低限の礼儀が必要です。また、返信するタイミングや内容の長さなど、ちょっとした配慮が相手への印象を大きく左右します。「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、基本を疎かにすると、せっかくのメッセージも台無しになってしまう可能性があります。
ここでは、返信のタイムリミットやNG行動など、これだけは守っておきたいポイントを解説します。
返信はいつまでにするべき?「松の内」と「三が日」の境界線
元旦に届いたLINEへの返信は、基本的には「気づいたらすぐ」返すのがベストです。特に元日は多くの人がスマートフォンを見ているため、即レスでも迷惑になることは少ないでしょう。しかし、初詣や親戚への挨拶回りで忙しい場合もありますよね。どうしてもすぐに返信できない場合でも、遅くとも「三が日(1月3日)」までには返信するのがマナーです。
もし三が日を過ぎてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。一般的に、新年の挨拶(松の内)は関東では1月7日まで、関西では1月15日までとされています。この期間内であれば「あけましておめでとう」を使っても問題ありませんが、三が日を過ぎてからの返信には「返信が遅れてごめんね」と一言添えるのが気遣いです。さらに松の内も過ぎてしまった場合は、「あけましておめでとう」ではなく「寒中お見舞い申し上げます」という言葉に切り替え、日常会話の延長として連絡を取るのがスマートです。
| 期間 | 適切な挨拶・対応 | ポイント |
|---|---|---|
| 1月1日〜1月3日 | あけましておめでとうございます | 可能な限り早めに返信する |
| 1月4日〜1月7日(15日) | あけましておめでとうございます | 「遅くなってごめん」と一言添える |
| 1月8日(16日)以降 | 寒中お見舞い申し上げます | 新年の挨拶は避け、通常会話に戻す |
表の通り、時期によって適切な言葉選びが変わります。特に目上の人への返信が遅れてしまった場合は、ただ挨拶をするだけでなく、遅れた理由(「実家に帰省していてバタバタしており〜」など)を簡潔に伝えると、誠意が伝わりやすくなります。
コピペ感は絶対NG!「名前」と「個別メッセージ」を入れる重要性
最近では、LINEの一斉送信機能や、誰にでも使える無難な定型文をコピー&ペーストして送る人も増えています。しかし、受け取った側は「あ、これ一斉送信だな」「コピペした文章だな」と直感的に気づくものです。便利ではありますが、心のこもっていない挨拶は、かえってマイナスの印象を与えかねません。
相手に「自分のために送ってくれたんだ」と感じてもらうためのテクニックは簡単です。文頭に必ず「相手の名前」を入れること、そして「相手との具体的なエピソード」を一文加えることです。例えば、「〇〇さん、あけましておめでとう!」と名前を呼びかけるだけで親近感が湧きますし、「昨年行ったあのカフェ、また行きたいね」や「仕事のプロジェクト、今年も一緒に頑張ろう」といったその人ならではの話題を入れることで、特別感が一気に増します。
特に目上の人に対しては、「旧年中はお世話になりました」だけでなく、「〇〇の件ではご指導いただきありがとうございました」のように具体的な感謝を伝えると、定型文ではない、あなた自身の言葉として響くようになります。手間はかかりますが、このひと手間が信頼関係を築く鍵となります。
【友人・親友編】盛り上がる&気の利いた返信例文

気の置けない友人や親友からのあけおめLINEは、堅苦しい挨拶よりも、普段のノリで楽しく返すのが一番です。スタンプ一つで済ませるのもアリですが、せっかくの新年ですから、クスッと笑えるようなメッセージや、今年もっと仲良くなれるような一言を添えてみましょう。ここでは、関係性やシチュエーションに合わせた友人に送る返信例文を紹介します。
ポジティブな「予言」で相手を喜ばせるメッセージ
友人への返信でおすすめなのが、「今年はもっと楽しくなる」という予言めいたポジティブなメッセージです。単に「今年もよろしく」と言うよりも、「今年は絶対〇〇しよう!」と具体的な未来を提示することで、相手もワクワクした気持ちになります。
例えば、以下のようなメッセージはいかがでしょうか。
- 例文1:「あけおめ!今年は俺たちが最強になる年だから覚悟しといて(笑)まずは新年会で語ろう!」
- 例文2:「〇〇、あけましておめでとう!初夢見た?今年は一緒に〇〇に行くって夢見たから、正夢にしようね!」
- 例文3:「Happy New Year!去年は色々あったけど、今年はもっと笑える一年になる予感しかしない!よろしく!」
このように、根拠がなくても「楽しい年になる」と言い切ってしまうのがポイントです。受け取った側も「なんかいいことありそう」と明るい気持ちになれますし、そのまま遊びの約束に繋げやすくなります。
久しぶりの友人には「近況伺い」をセットにする
普段あまり連絡を取っていない地元の友達や、疎遠になっていた同級生から急にあけおめLINEが来ると、少し返信に困ることがありますよね。「あけましておめでとう」だけ返すと、そこで会話が終わってしまいそうで気まずいものです。
そんな時は、挨拶に加えてライトな質問(クエスチョン)を投げかけましょう。重たい質問ではなく、誰でも答えやすい内容にするのがコツです。
具体的な返し方は以下の通りです。
- 例文1:「〇〇久しぶり!あけましておめでとう!元気にしてた?お正月は実家に帰ってるの?」
- 例文2:「あけおめ!連絡くれて嬉しいよ。最近SNSで見たけど、仕事頑張ってるみたいだね!落ち着いたらご飯でもどう?」
- 例文3:「Happy New Year!〇〇からのLINEで懐かしくなったよ。こっちは相変わらずだけど、そっちは最近どう?何か変わったことあった?」
「元気にしてた?」や「お正月どう過ごしてる?」といった質問は、相手も返信のハードルが低く、自然とラリーが続きやすくなります。久しぶりの連絡は、再び縁を繋ぐチャンスでもあります。事務的な返信で終わらせず、会話のキャッチボールを楽しみましょう。
【恋人・好きな人編】距離を縮めるドキドキ返信術
片思い中の相手や恋人からの元旦LINEは、一年の始まりにおける最大のイベントと言っても過言ではありません。ここでどんな返信をするかで、今後の二人の関係性が進展するかどうかが決まるかもしれません。ここでは、相手をドキッとさせたり、デートの約束を取り付けたりするための、あざとくも効果的な返信テクニックを紹介します。
片思いの相手には「あなたからのLINEを待っていた」感を出す
好きな人からあけおめLINEが来たら、飛び上がるほど嬉しいですよね。その喜びを隠してクールに振る舞うよりも、素直に喜びを表現した方が好感度は高いです。「一番に連絡が来て嬉しかった」というニュアンスを伝えることで、相手に特別感を抱かせることができます。
以下のようなメッセージで、さりげなく好意を匂わせてみましょう。
- 例文1:「あけましておめでとう!〇〇くんから今年最初のLINEが来て、なんかいい年になりそう(笑)今年もよろしくね!」
- 例文2:「〇〇さん、あけおめです!実は私も送ろうと思ってたところでした!タイミング一緒でびっくり。今年も仲良くしてください!」
- 例文3:「Happy New Year!新年早々〇〇ちゃんの名前が見れて元気出たよ。今年もたくさん話せるといいな。」
「今年最初のLINE」や「送ろうと思ってた」という言葉は、「あなたのことを考えていました」というメッセージの裏返しです。重くなりすぎず、かつ相手を特別視していることを伝えるのに最適なフレーズです。
初詣や新年会への「自然な誘い」を盛り込む
新年の挨拶は、デートや食事に誘う絶好の口実になります。唐突に誘うのではなく、お正月ならではの話題から自然な流れで誘い出すのがスマートです。初詣、おみくじ、セール、新年会など、1月ならではのイベントを活用しましょう。
具体的な誘い文句のパターンを見てみましょう。
| 話題 | 誘い文句の例 | 狙い |
|---|---|---|
| 初詣 | 「もう初詣行った?まだなら今度一緒におみくじ引きに行かない?」 | 「まだ行っていない」を狙って誘いやすい |
| 暇アピール | 「お正月暇すぎて寝てばっかり(笑)〇〇くんは?もし暇ならご飯行こうよ」 | 相手も暇を持て余している可能性が高い |
| 食べ物 | 「おせちに飽きてラーメン食べたい気分…美味しいお店開拓しに行かない?」 | お正月料理への飽きに共感を得る |
このように、「デートしてください」と改まって言うのではなく、「初詣のおまけ」や「暇つぶし」という軽い名目で誘うことで、相手も「じゃあ行こうか」とOKしやすくなります。もし断られても、「じゃあまた今度!」と明るく流せるのもメリットです。
【目上の人・上司編】失礼にならない丁寧な返信マナー
会社の上司や先輩、恩師など、目上の人からのLINEには最も気を使いますよね。スタンプだけで返すのは失礼ですし、かといって堅苦しすぎる長文メールのようなLINEも、相手に気を遣わせてしまいます。ポイントは、「礼儀正しさ」と「LINEらしい簡潔さ」のバランスです。
「旧年中の感謝」と「新年の抱負」をセットにする
目上の人への返信では、単なる挨拶だけでなく、昨年お世話になったことへのお礼と、今年の仕事や活動に対する意気込み(抱負)を伝えると非常に好印象です。これにより、「しっかりしている部下・後輩」という印象を与えることができます。
以下の構成を参考に、自分なりの言葉にアレンジしてみてください。
- 例文1(直属の上司へ): 「〇〇課長、あけましておめでとうございます。昨年は〇〇のプロジェクトで多大なご指導をいただき、本当にありがとうございました。本年は少しでも課長の右腕になれるよう、より一層業務に励みます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。」
- 例文2(先輩へ): 「〇〇さん、新年おめでとうございます!昨年は飲みに連れて行ってくださったり、相談に乗っていただき感謝しています。今年は〇〇さんを見習って、後輩の指導にも力を入れたいと思います。またぜひご飯行きましょう!」
- 例文3(恩師へ): 「〇〇先生、あけましておめでとうございます。ご無沙汰しておりますが、お変わりありませんでしょうか。先生に教えていただいた〇〇が、今の仕事でも大変役立っております。本年も先生にとって素晴らしい一年になりますようお祈り申し上げます。」
ここでの注意点は、「賀正」や「迎春」といった2文字の言葉は目上の人には失礼にあたる場合があるため、文章では使わないことです。「謹んで新春のお慶びを申し上げます」や「あけましておめでとうございます」と丁寧に書くのが無難です。また、絵文字やスタンプは相手のキャラに合わせつつ、基本的には控えめにし、文章で誠実さを伝えましょう。
スタンプの連投はNG!文章の後に1つ添えるのが正解
LINEならではの悩みとして「目上の人にスタンプを送ってもいいのか?」という問題があります。結論から言うと、相手との関係性が築けていればOKですが、使い方が重要です。
いきなりスタンプだけを送るのは絶対にNGです。また、ふざけたキャラクターやシュールな動きをするスタンプも避けるべきでしょう。正解は、「丁寧な文章を送った後に、補足として敬語系のスタンプを1つだけ添える」ことです。
例えば、「今年もよろしくお願いいたします」という文章の後に、キャラクターがお辞儀をしているスタンプや、「ありがとうございます」と書かれたスタンプを送ると、文字だけでは伝わりにくい柔らかさや親しみを演出できます。あくまでメインは文章、スタンプは添え物という意識を忘れないでください。
こんな時どうする?元旦LINEのQ&Aケーススタディ
ここまでは相手別の例文を見てきましたが、実際のシチュエーションでは「喪中だった」「スタンプだけ来た」など、イレギュラーな事態も発生します。そんな困った時にどう対応すべきか、具体的な解決策をQ&A形式で解説します。
Q. 喪中のときに「あけおめ」が来たらどう返す?
喪中であることを知らずに「あけましておめでとう」と送ってくる人は当然います。この場合、相手を責める必要はありませんし、無視するのも角が立ちます。正解は、「お祝いの言葉(おめでとう)」を使わずに返信することです。
具体的には以下のように返します。
「昨年はお世話になりました。実は喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただいておりました。ご連絡いただきありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。」
このように、「おめでとう」という言葉を避けつつ、「今年もよろしく」というポジティブな意思表示をすれば、相手に不快感を与えず、かつ事情を察してもらえます。親しい友人であれば「実は喪中なんだ〜。だから挨拶控えめにするけど、今年も遊ぼうね!」くらいカジュアルでも構いません。
Q. スタンプ1個だけのLINEにはどう返す?
特に男性や若い世代に多いのが、文字なしで「あけおめスタンプ」だけを送ってくるパターンです。これに対して長文で返すと、相手は「重い」と感じてしまうかもしれません。
この場合の最適解は、「ミラーリング(同調)」です。相手がスタンプだけなら、こちらも同じくらいのテンションのスタンプ1つで返す、あるいは「あけおめ!ことよろ!」くらいの超短文で返すのがリズムとして心地よいでしょう。
ただし、相手が好きな人であれば話は別です。スタンプに対して「可愛いスタンプだね!これ〇〇のキャラ?」と質問で返したり、「あけおめ!元気?」と文章で返すことで、そこから会話を広げるチャンスに変えることができます。相手の意図(単なる挨拶回りなのか、かまってほしいのか)を見極めて使い分けましょう。
よくある質問(FAQ)
- 元旦の深夜(日付が変わってすぐ)にLINEを送っても迷惑じゃないですか?
-
親しい友人や恋人であれば、年越しの瞬間(0:00)に送るのは盛り上がるのでOKです。しかし、上司や目上の人、あるいは小さな子供がいる家庭の人に対しては、深夜の通知は迷惑になる可能性があります。そういった相手には、元旦の朝(9時〜10時以降)に送るのが無難でマナーのある対応です。
- グループLINEでの「あけおめ」には個別に返信すべきですか?
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基本的にはグループ内で「みなさん、あけましておめでとうございます!」とまとめて返信すれば十分です。ただし、特にお世話になった人や個人的に仲良くしたい人がグループ内にいる場合は、グループへの投稿とは別に、個人LINEで「グループでも送ったけど、改めてあけおめ!」と送ると、より丁寧で親密度が増します。
- 画像や動画を送るのはアリですか?
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大いにアリです。初日の出の写真、おせち料理、ペットの着物姿などの写真は、会話のきっかけになります。ただし、自撮りの送りつけや、容量の大きすぎる動画は相手を困らせる場合があるので注意が必要です。相手が興味を持ちそうな、季節感のあるきれいな写真を選びましょう。
まとめ
元旦に届くLINEへの返信について、相手別の例文やマナー、困った時の対処法をご紹介しました。一年に一度の「あけましておめでとう」という言葉は、単なる挨拶以上に、人間関係をリセットしたり、より深めたりする力を持っています。
友人には楽しさを、恋人には愛情を、目上の人には感謝を。それぞれの相手に合わせた言葉選びをすることで、あなたの新年はより豊かなものになるはずです。完璧な文章を作ろうと悩みすぎる必要はありません。大切なのは、「今年もあなたと繋がりたい」という気持ちを伝えることです。
この記事の例文を参考に、ぜひあなたらしい言葉を一言プラスして、素敵な新年のスタートを切ってくださいね。スマートフォン越しの相手が、あなたのメッセージで笑顔になることを願っています。
